問題は,気付かれぬうちに情報を取得されているということ。この気の回らなさがやっぱり,…ぽいなぁ。
デンバー大学のプライバシー財団が30日,マイクロソフト社のワードのファイルに,ファイルを使用した情報を作成者に送信するバグがあることを発表した。これにクッキーを利用することで悪意ある追跡を行なうことも可能だが,これは悪用されやすい正当な機能としても考えられなくもない。
こんなのをバグといわれちゃうのも,なんだかなと最初は思ったが…。ファイルを見た場合に,ウェブページを見た時と同じ情報は採れるけど,それがワードファイルだからなんかできるというわけでもなし。たとえば,ファイルをダウンロードするときに個人情報を入力させて,その個人情報とIPアドレスを結びつけて,という作業をするのならともかくだが…。とは云っても,普通はワードのファイルを見ていて,IPが抜かれているとは誰も思わないから,やっぱりMSのプライバシー感に甘さがある,とも考えられるか…。
わかっている人には大したことがないことでも,そうでない人も巻き込んでしまうのがMSの力。いったいどれだけの顧客を自分たちが抱えているのかというのを理解せず,同じことを繰り返す。ワープロソフトがネットワーク上の画像を参照する必要があるのかいうと,ある_かも_しれないという答えが正しいかもしれないが,「悪用されやすい正当な機能」なんてものなら最初から要らない。でも,そうではないらしい,MSの価値観では。それがMSのMSたるところ。ある意味では,偉大なんだけどなぁ。無理が通れば,道理引っ込む,ってとこか。
|